2008年10月 8日 (水)

韓流ドラマは続くよどこまでも・・・

 イ・ヨンエ主演の韓流ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」に一家総出でハマったことは以前にこのブログでも書きました。私自身、自分でドラマ本を買って、一話みるごとに熟読。出演者のインタビューも熟読。2~3年かけて衛星放送吹替え版、地上波放送吹替え版、衛星放送字幕ノーカット版と繰り返し見ました。都合で見られなかったところはDVDを借りてきてみました。一枚に三話入っていて、続けて三話分みたら目がほのかに痛くなった思い出があります。
 これをきっかけにカワカミ家では韓流時代劇ドラマを一家で見る習慣が生まれてしまいました。そのために父はDVDレコーダーを買ったのです。だからみるタイミングは各自バラバラ。父は、
「韓国のドラマは日本のドラマより優れているな」
 とクドくいいます。
「じゃあ冬ソナとかもみなよ。他にも韓国の恋愛モノいっぱあるよ。ものすごい手抜きカメラワークの」
「ああいうのはみない」
「あれも含めて韓国のドラマじゃん」
「ああいう恋愛モノは面白くない」
 話がかみ合ってない。父との会話ではよくあることだけど。ちなみに母とお笑い番組をみるのも面白くない。どこが面白いのか、なにを言っているのかと真顔で聞いてくる。あれはみたくない番組をみさせられているという、母なりの反撃なんだろうな。反撃のスタイルとしては洗練されている。この前の「人志松本のゆるせない話3」のときもそうだった。私はかなり面白かったのに、
「あのひとはなにをそんなことで文句を言ってるのか」
 と真顔発言多発。そんな母も「すべらない話」のときは比較的聞き入っている。笑わないけど。
 とにかくです。チャングムファンの私にはチャングムが傑作です。どのドラマもこれより劣るのです。そういうひとが書いた批評として読んでください。

「朱蒙」(BSフジ):全81話。チャングムの54話ですら長いと思ったのに、長すぎる。それだけ内容が詰まっているかというとそういうこともなく、ジェットコースター展開だったチャングムに比べてチュモンはえらいスロー。しかも基本的に建国の過程をたどっていくだけなので、いろんな要素がてんこもりだったチャングムより様々な意味で薄口。とはいえ。今74話でしょうか、今更止められません。こんなこと書いていてナンですが、基本的には面白いのです。あくまでチャングムと比べると劣るという話です。

「太王四神記」(NHK):全24話。ご存知日本で荒稼ぎする微笑のプロフェッショナル、ペ・ヨンジュン主演のファンタジー時代劇。音楽は日本が誇る久石譲。素晴らしいです。でもこれはドラマとしてはつまらないわ。なんといっても暗い。陰湿。ドラマが基盤を置く想念が暗い。ひとを殺すシーンもやたらに多く、しかもじわじわ生生しい。セットやカメラワークのよさは他のと比べて抜けて素晴らしいにもかかわらず、ロマンチックだったりメランコリックだったりするシーンになると、情感溢れる役者さんの表情をそれっぽい音楽とともにやたらに延々と映す。正直見てて飽きる。何度も早送りした。散々いろんなことが起こって、ラストはなかなかの尻すぼみだった。ヨンちゃんに想いを寄せるヒロインは二人いる。年上のほうは演技や立ち姿の美しさは素晴らしいのだけど、顔がいかんせんオバさん。髪をおろすとさらに際立つおばさん顔。とてもヨンちゃんの恋人には見えず、お姉さんにしかみえなかった。もうひとりの男前からも思いを寄せられるのに、彼といてもやっぱり年上風オバサン顔。それに反してチュモンは母親役の女優さんが実年齢で主役チュモンのひとつ年上。親子別れのシーンは恋人同士の別れにしか見えず、よく泣く私の涙も引っ込んだ。とにかくこのドラマは正直私は面白くないです。ヨンちゃんもおでこを出すと男前度が劣ってくることが判明。前髪パラつかせてナンボです。とはいえ、彼の立ち姿も相当美しいですけどね。

 「太王四神記」が終わって次は女性が主役の「ファン・ジニ」。これもみるのかね、うちの一家は。

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2008年3月17日 (月)

映画「ラスト、コーション 色/戒」(ネタバレ満載)

P3110001 (まさにCaution。ネタバレ満載です。要注意!)

 Last Caution かと思ったら、Lust, Cautionでした。タイトル通り、「色、戒」ですね。
 とにかくですよ。ベネチア映画祭グランプリのエロ映画。本番まがいの噂まで出るとなれば37歳欲求不満女としては見ねばなるまいよ。会社にも見たひとが二人いて、二人ともいい映画だというし。映画も楽しめて美男美女の激しいセックスシーン満載。一粒で二度美味しいってことのことだわ。
 土曜日ジムに行ってから脱毛エステでオマタを例によってツルツルにしたのち、東スポ小脇に抱えて映画館で、
「ラスト、コーション一枚っ!」
 なんか終わってる感じが。でもこんな映画DVDになっても家で落ち着いて見られないもんね。映画館よ、やっぱし。日本占領下の上海を舞台にした、若く美しい女スパイと傀儡政権高官の中年男の切ない恋愛モノなんだわ、と鼻息荒く映画館に突入。映画館も久しぶりだけど、一人で映画館で映画見るのはさらに久しぶり。ドキドキ。それにしてもトニー・レオンってアジアを代表する哀愁色男の地位に長いわ。
 みてびっくり、アテが外れた。いや~社会派映画で困っちゃったよ。肝心のエロシーンも激しいし露骨だけど、思ったほど長くなくて短いし。絡む二人の荒んだ心情が伝わってきてエロくないよ。オマケに処女だったヒロインはトニーを色仕掛けで落とすために「仕込まれる」んだけど、仕込む男も経験不足で愛撫ナシのいきなり挿入。みてるこっちが痛くなった。
 なぜ彼女があそこまで抗日運動に身体と人生を張るか。愛国心だけとはとても思えない。彼女が例えば抗日運動の幹部のような愛国心をもつに至る描写はない。もちろん自然な空気としての愛国心はあったと思う。でもやはりあそこまでやったのは、他に居場所がなかったからだと思う。肉親の愛もなく(親父外国で再婚、上海で身を寄せる叔母も非人情)、ごく普通の恋愛も友情も取りこぼし(あの女は友達ではない)、その彼女が求められたのが色仕掛けの女スパイとしてであり、自分の中のどす黒いものを吐き出すようなセックスのパートナーとしての二つしかなかった。この二つの役割に期待以上に応えようと必死だったんだと思う。他に生きる指標が彼女にはない。
 「売国奴」として裕福な生活を送り、抗日運動の同国人に命を狙われながら同時に自分を狙う同国人を探し、拷問にかけ、殺していく日常を送るトニー。そういう生活の中で培うどす黒いをものをセックスで吐き出しているように私には見えた。そういう男を真正面から受け止めていく女。トニーはそれまでの女にはないものを彼女に見出した。たぶんそれまでの女はトニーのそこまでを引き出し、受け止めることが出来なかったのだと思う。他の女にはない手応えをトニーは彼女に感じた。若く美しく、度胸もあって聡明でとことん孤独。一種の似たもの同士。女も自分が男に見出されたのがわかった。そこで二人は感覚に埋没しながらがっちりと固く結ばれたのだと思う。彼女は今までの女スパイと違って、自分が暗殺者だとバレない自信があった。それは彼女がトニーとのセックスと絆に実際埋没していたからだ思う。どんなセックスにせよ、たったひとりの女として求められたことは間違いがない。これが彼女に何も影響しないとは思えない。
 セックス描写で戦争反対を思うとは自分にびっくり。女スパイと暗殺相手の禁断の恋なんて生ぬるいものではなかったですわ。荒んで孤独な生き様をセックスにぶつけ合という様相で、みてるこっちはとてもムラムラできず。そもそもどす黒いものでつながりあう二人が、所詮女スパイと売国奴の生き様から逃げられるはずもなく。
 原作の短編も読みました。原作をかなり忠実に映画にして、原作より深い人間造詣を描いています。原作も短編としてとてもよくできてるけど、特にトニー役の人物造詣が浅いです。あれはあれでアリだと思うけど、
「男って所詮こんなもんよね、最悪!」
 ってなあたりです。でも個人的にはラストシーンは原作と同じがよかったな。起こったことにトニーが大きく揺さぶられているのは、銃殺刑の決断をしたシーンで十分伝わる。最後は原作と同じに、普通の顔して奥さん連中が麻雀をやる部屋に戻ってくるところで終わりにして欲しかった。そのほうがクールに余韻がある。でも概ね全編、「哀れな人間像」を描きながら、作り手の目線は繊細にしてクールです。観客に深読みさせる余地をたっぷり残してます、こんなふうに。

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2007年9月 8日 (土)

映画「インファナル・アフェア」

 もともと評判のよさは聞いていたけど、バイオレンスがだめな私は香港マフィアものなので敬遠してました。2002年の作品。もう五年前なのねぇ。昨日妹がDVDを借りて見て薦めてきた。えげつないシーンはないかね? と聞いたら、ないとのことなのでみてみた。ちなみにこの妹、過去に美しきホラー映画「シャイニング」を薦めてきて、「ハッピーエンドだから大丈夫」といったひと。あれ、ハッピーエンドっていっていいのかね・・・・
 マフィア、警察双方にスパイがいる「インファナル・アフェア」。脚本・カメラともに一級の娯楽作品。プロの作り手の巧みが溢れる、スピーディーで緊張感が途切れない展開。こりゃー映画館でみてたら生きた心地がしないよ。緊張感が続いて。センシティブだよ、私は。しかし妹のいうとおり、えげつないシーンはない。この内容ならいくらでも盛り込めるのに、しなかったのがえらい。映画として上品だ。想像させるシーンはあるけど。
 それにしても悲しいのよねえええ、内容が・・・・トニー・レオンはなんで警察辞めなかったんだろう。映画だもん、といっちゃえばそれまでだけど。あんな割りに合わない仕事ないよ。もともとあっちの世界のアンディ・ラウはいいとしても、トニー・レオンは別の人生歩めばよかったのに・・・・マフィア、警察双方が内部調査を開始するんだけど、バカじゃできないのは間違いないから、特にマフィアのほうは人物を特定するのが簡単そう。よほどあのボスはトニーが「犬」だと気づいていると思った。気づいていると思わせる脚本だったしね?!
 にしても男のひとって、こういう男の生き様哀愁系映画好きよねえ。こういう映画に出られた俳優(男優)は幸せだわ。主役二人は華も巧さもあるスターさんだから今更いいとして、ボス役と警視役のひとは印象的でしたね。はまり役。警視は石原裕次郎風。「太陽にほえろ!」みたいな。アンディ・ラウは高倉健みたいな雰囲気ありますね。
 冒頭のまとめ方もスタイリッシュだし、いいシーンが多いけど、私はタイ人とヤクの品質を確認するシーンが好き。演出もカメラもばっちり。薄ら笑いの下に裏の世界の緊張感漲るのが伝わってカッコよかったわ。

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2007年8月 7日 (火)

今更「ダイ・ハード」

 「ダイ・ハード」は3しかみたことがないとひとにいうと、判で押したように、
「一番つまらないやつを・・・・」
 といわれた。そこで「ダイ・ハード4.0」の公開を記念して今回DVD借りてみてみました。なぜ3だけをみたことがあるかとうと、公開当時ひとから誘われたのと、悪役のジェレミー・アイアンズが当時好きだったので。
 20代のころは古今東西というかんじで映画をみたけど、アクション映画は今に至るまであまりみたことがない。今回みた「ダイ・ハード」は88年の作品。実に18歳ですねえ、私。「ダイ・ハード3」(1995年)をみた感想は、
「別にそんなにつまらなくない」
 なので、そんなに面白いのかと勢い込んでみました。感想は「期待ほどではない」。まあ、みんなにもそんなに期待してみるもんじゃないと注意はされていたけど。意外と長さを感じました。ただこの作品、当時はかなり先駆的な作品だったらしい。こういう話の流れで出てくるのが「市民ケーン」。アメリカ映画史上の金字塔といわれるこの作品。昔勢いこんでみたけど、み終わった感想は、
「確かにいい映画だけど、そこまですごい?」
 この映画も当時は革新的先駆的映画で、今は一般的になってる映画表現手法がたくさん盛り込まれているらしい。つまり私たちは今となっては当たり前でなんとも思わない、この映画の手法的マネ、パクリの映画を何本も見ていることになるそうだ。「ダイ・ハード」もアクション映画におけるそういう位置づけができるのかもしれない。当時の興奮は今見たんじゃ想像つかないんだろうなあ。でも今見ても古臭さは感じないし、このブルース・ウィリスは今見ても十分セクスゥイだわ。美男がセクスゥイの条件ではないという典型だわ。こんな旦那さんいいなあ・・・・なんて夢想。悪役がアラン・リックマンでびっくり。アラン・リックマンとブルース二人のシーンなんてやっぱり空気の濃度が違うわね。アラン・リックマン、ハリポタでは「いい先生かもしれない魔法使い」だけど、この映画がデビューだったらしい。それにもびっくし。

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2006年12月 9日 (土)

DVD「8人の女たち」

 明日は朝日杯フューチュリティーステークス。しかし競馬相方が極貧に達し、スルー。私は根性ないのかひとりではやらない。つまんないよ~PATの会員なんだけど。やっぱり競馬場か場外行かないと。この話は前にもしましたね。相方は有馬記念までに持ち直すことができるのか。ちなみに相方は東スポだけは買ったようだ。相方の家の最寄り駅は中山競馬場のある船橋法典から三つしか離れていない。
 今日はテニススクールのあと、脱毛まで池袋で買い物。服を見て回る。薄給の上になんの活路もないこの現状で服なんて買っていいのか。そんな贅沢許されるのか。でも服見るの久しぶり。結局BEAMSと池袋西武でシャツとセーターを購入。大丈夫か。現実をみろ!私!
 帰って妹の借りたDVD「8人の女たち」を見る。2002年仏フランソワ・オゾン監督作品。
 この監督の前作「まぼろし」は随分前にビデオで見たけど、予想外の傑作に驚いたものだ。映像で人間心理を描くとはどういうことかのお手本みたいな作品だった。暗いしアダルトな内容だけど、多くの人に薦めたものさ。んで、久しぶりにオゾン作品。こっちはイマイチだなあ。よくぞそろえた!って感じのフランスを代表する女優8人が出演者なんだけど、本当にこの8人の女優を魅せるための映画。脚本が巧いのとカメラがいいので見てる間は飽きないけど、普遍的ななにかを描くわけでもなく。そのくせ後味悪いし。ひたすら女優を見せます!というところ。その意味では成功してる映画なんだけど。とにかくフランス女優は貫禄がすごいよ。カトリーヌ・ドヌーブファニー・アルダンなんて立ってるだけで圧倒的。特にファニー・アルダンは表情の一つ一つで魅せます。背がすごく高いし、男顔美人。イザベル・ユペールの演技派としての実力はいつみてもただ事じゃない。一般的な「演技が巧い」と段違いのレベルの高さにある。
 明日は体力測定。どんな結果が出るのか。

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2006年11月23日 (木)

女って・・・・

 今回は雑記です。

 昼ごろ起きる。母親が「ALWAYS 三丁目の夕日」のDVDがあるというので見る。少し見てジムに行くつもりが、結局全部見てしまう。和風情緒てんこ盛りで好きなタイプの映画ではないけど、一気に見せるテンポのよさがある。母親は、おばはん同士の集まりで見るために借りたらしい。うちのおかんのセレクト。自分の小さい頃の風景がぎっしりつまっていて、えらくお気に入りだ。ちなみに「となりのトトロ」もその理由でお気に入りだ。しかしおばはん上映会の会場にはビデオしかないとのこと。
「近くのレンタル行ったら、ビデオが借りられてて、あと全部DVDなの。仕方ないから、あんたが会員になってるレンタル行ったのよ(少し遠い)。そしたらそこでもDVDしか残ってなくて。店員さんにビデオが借りたいってゆったら、DVDの機械も貸してくれるっていうのよ。でもここの会員なのは娘だから、カードないけど借りていいかしら、って言ったら、あんたの携帯の番号と確認して、貸してくれたわ」
 すごいよ、おばはん。会員カードなくてもレンタルショップに行き、会員にならずして娘会員と押し切り、DVDの再生機まで借りてくるその強さ。

 今日は久しぶりにジムへ。プールには絶えず行ってるが、テニスを始めてから時間の都合でトレーニング回数が激減。11月は今日が二回目だった。久しぶりに筋トレをして、筋トレの気持ちよさを味わう。運動量は並みのOLの及ぶところではないけれど、身体は固い私。ヨガでもして柔軟性を人並みにしたいけど、今の状況でどこにヨガやるお金と時間があるのか。帰りの電車でおっさんが網棚に東スポを乗っけて出て行った。こんなことはしてはいけない。ちゃんと持って帰って捨てなくてはいけない。でもジャパンカップの枠順をみたい。思わずそのままもらって帰る。ジャパンカップ、やる予定ないのに。有馬記念ファン投票中間発表。カワカミプリンセス堂々の6位! 馬主に調教師、気を変えろ! 神馬ディープインパクトと愛馬を走らせる最後のチャンスだよ。これを逃していいのかい? 降着で今年が終わりじゃ後味悪すぎるぞ。ファンの声援に応えよう! 秋2走だなんて甘すぎる!
http://keiba.yahoo.co.jp/event/vote/arima/result_01_01.html
 ちなみに私の投票は7位まで中間ランキングと同じで、あとはフサイチパンドラ、ソングオブウインド、アドマイヤムーンです。

 火曜日に母親の知り合いの子供を預かった。3歳になる女の子。「なんで?」が口癖だ。
「おねえちゃんはどこで寝るの?」
 指導しなくても”おねえちゃん”と呼ぶ感心な子供だ。
「部屋で一人で寝てるよ」
「なんで?」
「本当はダーリンと清潔で素敵な広いベッドでいちゃいちゃしながら寝たいけど、そうは現実が許さないだけだよ」
 と、応えるわけにもいかず。
「その子の”なんで攻撃”には、”なんでだと思う?”で対応しなさい。きりがないから」
 と、うちの母親。やがてその子の父親が迎えに来た。
「ほら、お父さん迎えに来たよ」
「なんで?」

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2006年9月27日 (水)

映画「フラガール」

P9240001_1  「もっとずっと笑える映画かと思った」
 と毛妹は言っていたけど、閉山寸前の炭鉱が舞台じゃそりゃないわな。
 イギリス映画「ブラス!」(みてない)とか「フルモンティ」「リトルダンサー」を髣髴させる。閉塞した状況を打開しようともがく人々を描くお約束映画。ただイギリス勢のほうがやっぱりどこかからっとエンタメしてるのに対し、「フラガール」は中盤以降ずっとベタな泣かしで話を押していくのが私としてはかなり不満。情緒が湿っぽく幼稚という意味で、いかにも日本的。そりゃ私は「泣き女」だから泣くわな、エエ。評価とは別に。米国アカデミー賞最優秀外国語映画ノミネート日本代表決定らしい。良作だけど、受賞に至るほどではないかな。
http://www.hula-girl.jp/index2.html
 実質的主役は蒼井優。内側の想いが滲み出るいい演技。日本には珍しいちゃんと演技のできる若手女優。準主役とも言うべきなのが徳永えり。このコも蒼井優に劣らないいい女優で大任を立派に果たしているのに、公式サイトにすら写真と紹介がアップされていない。おかしい。子持ちダンサー役の池津祥子も同様。佇まいに華があるのは大したもんだけど、どうにも演技に魅力のない松雪泰子。彼女の演じるフラの先生は、実在するそうだ。痩せてる美人の宿命か、妙に老けて見えた。ベテラン女優の凛とした佇まいが素晴らしい富司純子。生き様の反映としか思えないあの存在感。南海キャンディーズのしずちゃんは本名の山崎静代でクレジットされていて、実はしずちゃんも「山ちゃん」だったんだね、などと言っとる場合ではない。フラも演技もしっかりしていました。クドカン作品でいつも柄の悪い女を演じる池津祥子は安定した手堅い演技を披露。彼女の炭坑節のシーンが一番笑えた。美術の種田陽平さんは「キル・ビル」「有頂天ホテル」なんかもやってる有名人らしく、9月18日の記事で紹介した三谷君の本「三谷幸喜のありふれた生活5」に、種田さんに関するエッセイが出ていました。
 毛妹と、週一でフラを習い、フラの発表会を終えたばかりのRちゃんと「負け犬」女三人で鑑賞。Rちゃんいわく、ゆっくりした動きのが「ハワイアン」で、ビートが利いて激しく腰を振るフラを「タヒチアン」というらしい。彼女曰く、
「私はタヒチアンはムリ」とのこと。
 ラストの山場はこの「タヒチアン」で、蒼井優が魅惑の腰振りを披露。
 帰りにもう一人「負け犬」が加わって、渋谷の喫茶店で毛妹が読みかけのベストセラー酒井順子著「負け犬の遠吠え」を今更ながら取り出す。気づけばこの前の記事「初浴衣の長い一日」の最後の飲み会にいた女四人。「負け犬」項目に激しく該当する自分に愕然。脱「負け犬」のため、とにかくできることから始めなくては。まずは腕を組むのをやめよう、と決意。しかし帰りの山手線で独りになったら立ったまま早速腕を組んでいた。
 「フラガール」の中で豊川悦司は蒼井優の兄の炭鉱夫役。常磐ハワイアンセンターの設立に積極的ではないものの反対派のひとり。センターの植物係として職を得た友達(三宅弘樹)を止めようとして逆に、
「オレはお前みたいに、閉山の危機を目の前にしてなにもしないほど暢気ではいられない」
 と怒鳴られる。
 「負け犬」の私はあの豊川悦司と同じだなあ、と思う。

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2006年6月13日 (火)

映画「ダ・ヴィンチ・コード」

  周囲で聞いた範囲だと、原作を読んでいない人間はそれなりに楽しめるというし、読んだ人間はつまらないという。それって結局展開を知っているかどうかの違いだ。でも本当に面白い映画は繰り返し見ても(つまり展開を知っていても)面白いもんだし、その程度だと思う、この映画。中途半端のひとこと。文字媒体の面白みが失われる代わりの映像の面白みというのがきわめて薄い。ニュートンのお墓とかを映像でみられたのはよかったけど、やっぱりそれだけじゃ満足できなかった。原作を適当に端折りながら進行。そのため映画のみだと意味不明の箇所が。例えば銀行の責任者の行動はよくわからない。メリハリのない、のぺっとした展開。本読んだ人の多くが「二時間でやるのがムリ。テレビシリーズが向いている」と。私も含めた私の周囲の多くがぼやっと読み過ごしたキモの部分については(6月4日・7日記事参照)、さすがに映像なので明瞭。いきなりキモ映像がはっきりした形で中盤にドーン! 私は勝手に壺をイメージしていました。ミスキャストの呼び声高いトム・ハンクスだけど、さすが危なげなくこなしています。でもこの映画に出て出演料以外のメリットあるひといないと思う。プロデューサーに原作者が名前を連ねていて、ここでもドカっと儲けようとしてます。映画の評判がイマイチでも、「そりゃ僕のせいじゃないよ。原作読んでくれたまえ」っていえるしなあ。映画として「成功作」にならないのが見えていたとしても、そこはハリウッドビジネス。作って世界公開して莫大なお金になる「商品としての成功」が目に見えていたら、そりゃ作るわな。現に私の周りでこんなに大勢の人間が見ている映画ないよ。監督のロン・ハワード・・・「シンデレラマン」もまあまあだったし、「アポロ13」はかなり好きなんだけどな。最近映画「トリック」公開の宣伝のため、土曜の昼間にドラマ版が再放送されている。仲間由紀恵阿部寛の出世作「トリック」を私は今までみたことなかったんだけど、これが面白い。妹たちは「今更そんなこといわれても・・・」と私の興奮が面倒くさそうだ。映画を観る前日の土曜は羽田美智子が犯人役だった。結論からいうと、映画「ダ・ヴィンチ・コード」より羽田美智子が犯人の回のドラマ「トリック」のほうがずっと面白かったです。

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2006年5月30日 (火)

TV「吾輩は主婦である」

 三谷幸喜に並んで好きな脚本家、宮藤官九郎初の昼ドラ。好きな作家っていないけど、この二人の脚本家は好きって素直に言えるなあ。三谷君も、前からNHKの朝ドラとかやらないかなぁ、と思っていたのよね。とりあえず一週間放映。軽く楽しめて、なかなか面白い。
http://www.tbs.co.jp/ainogekijyo/syufudearu/index-j.html
 勢いでレコード会社を辞めてしまった夫たかし(及川光博)。妻みどり(斉藤由貴)は買ったばかりのマンションを売り払い、一家は姑(竹下景子)がひとりで住む夫の実家に引っ越すことに。そこは下町商店街の古本屋。旧千円札をみつめながら家計のやりくりに毎日頭を悩ませるようになった妻に、すかしの夏目漱石が乗り移ってしまう。37歳で「坊ちゃん」執筆以前、「我輩は猫である」連載中のはずの漱石は、明治の世から平成に突然移り住むことに戸惑いながらも、少しづつ対応していこうとする。
 クドカン好きの友人は「あんなのクドカンがやらなくていい。クドカンの濃密さが全然ない」ってゆってたけど、毎日放送するんだもん、私はあんな軽い感じで十分です。テンポもいいし。斉藤由貴はすっかりおばちゃん。しかもおばちゃんな自分になんの気負いもない。演技に安定感があり、コメディエンヌ振りを発揮。独りよがりという意味でなく、楽しそう。クドカンが彼女の喜劇女優としての技量を大きく買って作った役だというのがわかる。反対に及川ミッチーはとてもお父さんには見えない。彼の生活感のなさがドラマをさらに軽いタッチにするのにプラス要素。姑の竹下景子。悪くないけど、野際陽子だったらなあ、とは思う。テンポにいまいち乗り切れないかんじ。友人は「野際陽子じゃ下町っぽくない」というけど。押入れのフスマを開けたら出てくるのが竹下景子じゃなくて野際陽子だったらもっと分かりやすい笑いになると思う。姑役が野際陽子だと「またかよ」と思っていたけど、彼女のメリハリのある適切な演技の価値を再確認。今のままだと、斉藤由貴と竹下景子が親子に見えて仕方ない。野際陽子ならミッチーと親子に見えると思うのに。
 しかし副題の通り、独身実家住まいの私ですが、部屋にテレビがありません。こうなると月~金で「主婦~」をみて、土曜のNHK「チャングムの誓い」(1月31日記事参照)をビデオでみるというスケジュールがとてもハード。家族がテレビをみていない隙をつくわけです。今のところ「主婦」も「チャングム」も面白いので見ること自体に苦痛はないけど、7月半ばまで、勝負です。

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2006年2月11日 (土)

映画「博士の愛した数式」

 hakase ひさしぶりにひどい映画をみた。スカスカ。原作と違うなんて野暮なことはいいませんよ。作品としていいものに仕上がってれば、設定借りただけで十分なんだから。でもこの映画って、何をしたかったの? 脚本がひどい。「真実は目にみえない。心にある」「今が大切」とかそれっぽいことをいえば感動するなんてウソでしょ。観客をバカにしとる! 原作を映画化しませんか?って渡されて、小説のそれぞれのエピソードが全体の中でどういう意味があるなんてまったく考えず。自分なりにつかむものがあればいいけど、それもなくてちょいちょいちょいっとつなげただけ。観客に伝えるべきことは、台詞で声高に叫ぶべきではなく、映像で描き出すものじゃありま~せんか。あんな地味な映画なら、なおさらそれがあってナンボでしょうが。原作は文章で描き出していたのに。博士の記憶が80分しかもたないことなんて、この映画の博士にはほとんど問題じゃない。きれいな景色でごまかすな!
 小説にないよかった点は、博士と未亡人の関係が明確になっていて、過去と現在にしっかりリンクがあること。これが小説にはなくて、小説の世界観が欠けてる感じがした。まあ、単にfeaturing ルリ子のためとも思えるけど。浅丘ルリ子の存在感はやはり大女優。今まで彼女がお芝居しているところ見たことないけど、たったひとりいるだけで画面を持たせられる「オーラ」はすごい。重く複雑な過去を背負った未亡人を台詞なしで体現。彼女の前には深津絵里も寺尾聡も薄い。でも深津絵里は、あの年代では数少ない、華もあってちゃんと演技のできる女優さんだと思う。
 ちなみに渋谷のクロスタワーにある映画館で見ました。初めて行ったのですが、入替制の指定席制で快適。予告上映中は入れますが、本編が始ると入れなくなります。

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