「キムカツ」に行く
事の起こりは半年前。当時好きだったひとと東京競馬場での競馬デートのあと恵比寿のこの「キムカツ」の前を通りかかったら、長い列が出来ているのを見かけた。彼は比較的近所に住んでいたので、知ってるかと聞いてみたら、
「知らないの? よく雑誌とかにも出てるよ。トンカツ屋」
会社で友達にこの「キムカツ」に列が出来ていた話をしたら、
「知ってる。テレビでもやってた。キム兄(木村祐一)の店でしょ」
キム兄の店なら彼はそのことに触れてもよさそうなものだけど触れなかったな、と不思議だったけど、同僚の彼女はテレビをナナメに見ていて勘違いしていた模様。ガセネタつかまされかけた。とにかくいずれ一緒に行こうね、なんて彼とゆってたのが、その次にコンタクトとったときには振られてしまったので彼とは行かずじまい。その後小社(出版社)発行の建築関係の書籍にこの店が出たり、編集のT嬢が貸してくれた辛酸なめ子のエッセイにこの店のことが書かれたり、フジテレビ「ウチくる?」のハリセンボンの回を見ていたら吉祥寺のこの店(吉祥寺はゲンカツ)が出てきたりと、長いこと「キムカツ」の幻影にうろつかれていた私。ようやくシンザン記念@後楽園ウインズのあとに旧相方と行ってきました。
最高気温が7度の寒いこの日。
「こんなに寒い日に並ぶ人もいないから狙い目なのかねえ。俺にはわからねえ・・・」
と相変わらず行動に切れ味のない男・旧相方。競馬のあとに行ったので着いたのが5時ごろ。夕飯には早い時間で誰も並んでいなかった。ラッキー! と入ろうとすると入り口に看板が。
「ただいま一時間ほどお待ちいただきます。特にお名前などは控えておりませんので、ご了承ください」
入り口外に椅子が並べてあって、前にはハロゲンヒーターが三つ。玄関扉わきに暖かいお茶とひざ掛け毛布の防寒対策が。とにかく並んでないのはラッキーと防寒用具全部使って椅子に待機。本当に寒い。ヒーターないとやっていられない。出てくるひとはそれなりにいるのに、なかなか入れてもらえない。私たちのあとに少しづつひとが並び始めた頃、メニューをもったお姉さんが出てきて渡される。旧相方と検討。彼は種類多く食べたいらしく、三品盛り(二人分3980円)にたき立てご飯セット(一人450円。ご飯にお味噌汁、御新香)にすることに。三品はプレーン、ねぎ、チーズを選ぶ。お酒なしの夕飯にしては安くはないが、二人とも一度食べてみないと、と。
結局20分ほどだったか待って入店。和風にモダンな店内はトンカツ屋にしては確かに洗練されている。こじゃれた和風居酒屋風。お客も毛先がクルクルウエーブしてる、今時にありがちなスタイルの女の子同士や、そういう女の子連れのカップルが多い。でも男性同士もいるし、特に男同士で居辛い雰囲気ではないです。
ここのトンカツが特徴的なのは、豚肉の薄切りをミルフィーユのように重ねて揚げてカツにしているところ。だから柔らかい。なめ子嬢はエッセイの中で、薄切り肉のミルフィーユ層を舌でべろ~っと味わうような変態的な食べ方をさせるトンカツなんて・・・のようなことを書いていたけど、揚げちゃっているので層同士がそれなりにくっついており、舌で層を感じるように食べるのは難しい。普通に歯を立てて食べれば単に柔らかいトンカツというところ。普通のトンカツにある脂身のカタマリ部分がないのは嬉しい。予想したとおりの味・食感で美味しいです。でも予想を超えることはなかったです。ネギはネギ感が薄かったので、あまりオススメしません。ガーリックにすればよかったかなあ。
六時過ぎに店を出るときにはすっかり長い列が出来ていました。
http://www.kimukatsu.com/index.html


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