2008年1月17日 (木)

「キムカツ」に行く

 事の起こりは半年前。当時好きだったひとと東京競馬場での競馬デートのあと恵比寿のこの「キムカツ」の前を通りかかったら、長い列が出来ているのを見かけた。彼は比較的近所に住んでいたので、知ってるかと聞いてみたら、
「知らないの? よく雑誌とかにも出てるよ。トンカツ屋」
 会社で友達にこの「キムカツ」に列が出来ていた話をしたら、
「知ってる。テレビでもやってた。キム兄(木村祐一)の店でしょ」
 キム兄の店なら彼はそのことに触れてもよさそうなものだけど触れなかったな、と不思議だったけど、同僚の彼女はテレビをナナメに見ていて勘違いしていた模様。ガセネタつかまされかけた。とにかくいずれ一緒に行こうね、なんて彼とゆってたのが、その次にコンタクトとったときには振られてしまったので彼とは行かずじまい。その後小社(出版社)発行の建築関係の書籍にこの店が出たり、編集のT嬢が貸してくれた辛酸なめ子のエッセイにこの店のことが書かれたり、フジテレビ「ウチくる?」のハリセンボンの回を見ていたら吉祥寺のこの店(吉祥寺はゲンカツ)が出てきたりと、長いこと「キムカツ」の幻影にうろつかれていた私。ようやくシンザン記念@後楽園ウインズのあとに旧相方と行ってきました。
 最高気温が7度の寒いこの日。
「こんなに寒い日に並ぶ人もいないから狙い目なのかねえ。俺にはわからねえ・・・」
 と相変わらず行動に切れ味のない男・旧相方。競馬のあとに行ったので着いたのが5時ごろ。夕飯には早い時間で誰も並んでいなかった。ラッキー! と入ろうとすると入り口に看板が。
「ただいま一時間ほどお待ちいただきます。特にお名前などは控えておりませんので、ご了承ください」
 入り口外に椅子が並べてあって、前にはハロゲンヒーターが三つ。玄関扉わきに暖かいお茶とひざ掛け毛布の防寒対策が。とにかく並んでないのはラッキーと防寒用具全部使って椅子に待機。本当に寒い。ヒーターないとやっていられない。出てくるひとはそれなりにいるのに、なかなか入れてもらえない。私たちのあとに少しづつひとが並び始めた頃、メニューをもったお姉さんが出てきて渡される。旧相方と検討。彼は種類多く食べたいらしく、三品盛り(二人分3980円)にたき立てご飯セット(一人450円。ご飯にお味噌汁、御新香)にすることに。三品はプレーン、ねぎ、チーズを選ぶ。お酒なしの夕飯にしては安くはないが、二人とも一度食べてみないと、と。
 結局20分ほどだったか待って入店。和風にモダンな店内はトンカツ屋にしては確かに洗練されている。こじゃれた和風居酒屋風。お客も毛先がクルクルウエーブしてる、今時にありがちなスタイルの女の子同士や、そういう女の子連れのカップルが多い。でも男性同士もいるし、特に男同士で居辛い雰囲気ではないです。
 ここのトンカツが特徴的なのは、豚肉の薄切りをミルフィーユのように重ねて揚げてカツにしているところ。だから柔らかい。なめ子嬢はエッセイの中で、薄切り肉のミルフィーユ層を舌でべろ~っと味わうような変態的な食べ方をさせるトンカツなんて・・・のようなことを書いていたけど、揚げちゃっているので層同士がそれなりにくっついており、舌で層を感じるように食べるのは難しい。普通に歯を立てて食べれば単に柔らかいトンカツというところ。普通のトンカツにある脂身のカタマリ部分がないのは嬉しい。予想したとおりの味・食感で美味しいです。でも予想を超えることはなかったです。ネギはネギ感が薄かったので、あまりオススメしません。ガーリックにすればよかったかなあ。
 六時過ぎに店を出るときにはすっかり長い列が出来ていました。
http://www.kimukatsu.com/index.html

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2007年9月 2日 (日)

牛タン屋「忍」に行く

 旧相方は牛タンが好きで、焼肉屋に行くと真っ先に頼む。その彼がテレビでこのたん焼屋をみて、行きたいと言い出した。会う前に食事するところを調べてくるなんて、彼としては非常に珍しい。足掛け五年くらいの付き合いで、初めてじゃなかろうか。四谷のたん焼屋「忍」。
http://www.tanyaki-shinobu.com/home
 駅から五分くらいのところで、会社が近所でもないと、なにかのついでに行く場所ではない。土曜日。事前に電話で聞いたところ、五時開店と同時にほぼ満席になるらしい。五時前に店に到着したけど、既に予約のひとが店前にいっぱいいた。おそらく予約時間を過ぎると、予約なしで並んでいるお客さんを先に入れるといわれているのではないだろうか。じゃないと予約のひとがこんなに時間前に店前にいるとは思えない。予約の人を入れた後、予約ナシでもなんとか開店とほぼ同時に座れた。
 店内は50席。奥にテーブル席もある。ウッドハウス的な作りで、椅子もテーブルも丸太みたいなの。これがわりにきつきつに配置してあって、とてもくつろげた雰囲気ではない。狭い。飲み会には向かない。二人で来るのが適切か。メニューはもちろんタン。ゆでタンが話題らしい。私はたん焼とか塩たん、雑炊が美味しかった。厚切りのたんはお酒に合う。レモンサワーをどんどん飲む私。
 さっきも書いたとおり、ここは二人で来るのが適切だ。でもあまり仲良くなってないカップルが来る場合どうなのかと旧相方と話す。旧相方は、狭いし、こういう店が苦手な女の子もいるし、一回目のデートでは絶対にやめたほうがいいと思うとのこと。吉凶明瞭に出てしまうと。私は、例えば何回かデートして、いまひとつ仲良くなりきれないようなカップルが来るにはいいと思った。席が異様に接近してるし。話題の店だし。でも二人の関係が明確化するのは確かにそうかも。
 しかしたんばかり。くつろいで長居するような店でもないので、回転は速い。私たちの前の席のカップルは30分もいなかった。一時間以上いるひとがいったいどれくらいいるのか。でもたん料理なので一皿千円前後だし、かなりいい商売なのではなかろうか。おまけに喫煙も制限されている。旧相方は「ニコチン中毒」の異名をとるほどのヘビースモーカー。「タバコを吸われるときには周りの方にお気使いくださいますよう切にお願い申し上げます」という張り紙に気を使って控えることに。灰皿はテーブルになく、頼めば出してくれるのだろうけど、テーブルがとにかく狭くてみんな一皿か二皿しか同時に頼まないように気を使っている状態。灰皿を置く場所などなく、かつまわりのひとに煙の影響を与えないわけもないほど接近している。最近のこじゃれた店によく「喫煙は外で」と灰皿を外に用意しているところがあるけど、あれと結果的に同じ。喫煙しているひとは私の見る範囲でひとりもいなかった。ニコチン中毒がお酒を飲んでタバコを吸わないのはきつい。ひととおり食べるものを食べて、一時間ほどで店を出た。正直、旧相方にしては一時間もよく耐えたと思う。タンの魅力のせいとしか思えない。店の外には入店を待つ人がいっぱいいた。
 しかし旧相方。赤マルを一日二箱楽に吸っている。この前お金がなくて一日禁煙を強いられたとき、本当にイライラして狂人級だった。まさにヤク切れ。でもこれってたとえじゃなくて、本当にニコチンの中毒なのよね。病気、健常とはいえない状態。正真正銘薬物中毒。普段一緒にいても、タバコが吸えない状況でイラついてくることはよくある。タバコって本当によくない、と彼を見ると常に切実に思う。

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2006年1月 1日 (日)

ラーメン屋めぐり 池袋ごとう&九段斑鳩

 貧乏な30代後半カップルがグルメするにはラーメンと安居酒屋ぐらいしかない。私は会社が九段で通勤は池袋経由。どちらもラーメン激戦区で名高い。
 いろいろなラーメン屋をめぐったけど、「これは美味しい! ぜひみんなに勧めなくては!」というような一杯に出会ったことはない。「所詮ラーメン」の域を出ることはない。結局よく言われることだけど「好み」で話が終始してしまう。期待して長々並んだりするより、ふと食べた場外馬券場のラーメンが美味しかったりするものよ。
 彼は重症のニコチン中毒の割には分析的な味覚の持ち主。私は「しゃべり」の割には味覚になると表現力が落ち込む。池袋のごとうには彼の希望でもう三度も行った。池袋の行列の出来るラーメン屋はだいたい彼といったけど、他に二度行った店はない。ごとうはオーソドックスにすべてをクリアしているラーメン屋さんです。それも彼の気に入る理由みたい。創作ラーメンに反感を抱くタイプ。
 会社近くでは「斑鳩」が特筆。私の会社は以前この店の入っているビルにあって、このラーメン屋の急成長を毎日眺めることになった。立地としては、このラーメン屋の前に二件喫茶店がつぶれていた。斑鳩ができてすぐ行ったときには「スープに麺のからまない不思議ラーメン」を出す店だった。会社のみんなが美味しくないといっていた。もちろん行列なんてなかったが、店長さんは宣伝努力を惜しまなかった。店の奥に服を売っている不思議ラーメン屋としてテレビの取材が来ていた。店員もどうみても家族経営にみえた。店長の両親が洗い物をしているような。
 それから店長さんは味の努力も惜しまなかったようで、「今日はスープの出来がイマイチなので100円引き」とか「大盛無料」とかたまに告知していた。味も激変していき、有名店「青葉」がもうちょっとサッパリしたような味になった。ラーメンの世界で、食べたラーメンで味をまねするのはフェアなことのようです。宣伝努力とあいまって、今では行列の出来るラーメン屋を通り越して、テレビ・雑誌のラーメンランキングでは上位常駐、スーパーで麺が売られ、店は店長ともども親も引っ込んで店は弟子たちに任せるまでに。努力は報われるというのを身近で露骨に見せ付けられた。店長もたまには今も店に出ているのかな? 覗くけど姿が見えない。
 行列のできるラーメン屋になっても、会社のみんなは「イマイチ」と言っていた。近くにあるとありがたくないものなのかなあ? 私は公平に考えて、それなりに美味しいと思うけど。

 ってなわけであけましておめでとうございます。年女。ホントーに希望がない私のいまの環境。

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