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2008年5月30日 (金)

本「人を動かす」D・カーネギー著

 この本の名前を初めて知ったのは去年の六月。ここでしつこく書いてますが、当時人生最大の失恋を味わった。なりゆきで「あきらめられない彼を手に入れる恋愛の極意」という買うのがすごく恥かしいタイトルの本を読むことになり、その中でお薦め図書の一冊として紹介されていたのがこの「人を動かす」。面白そうなタイトルの本だな、と思ったものの、「あきらめられない・・・」を読むだけでも屈辱的行為なのに、その中のお薦め本を続けざまに読むってのもどうなのよ、と読まずにいた。ところがその後ビジネス系のインタビュー記事の中で紹介されいているのを何度かみかけた。こういう翻訳ものの自己啓発本に詳しい国際部BM嬢に聞いてみると、
「知ってるわ。ビジネスマンのバイブルでしょ。読んだことないけど」
 というわけで、あれから一年経ったことだし読んでみることに。1936年に発行していまだに世界中で売れているというのもすごい。会社近くの中型本屋で平積みになっていた。要は定番なのね。元祖自己啓発本らしい。
 原題は"How to win friends and influence people"。内容と照らし合わせてみるに、「相手を敵としないで味方にし、かつそのひとを操作する」ってなあたり。ちょっと人聞き悪いか。邦題の「人を動かす」ってばっちりいいタイトルだと思います。読んでみると世界中で幅広い世代に売れるのもわかる。内容が具体的で読みやすく、宗教臭さが全くない。「名前を覚える」「ひとの関心のありかを見抜く」「人の身になる」「同情をもつ」「期待をかける」「美しい心情に呼びかける」etc...これらのことが主に仕事関係、会社関係、家族関係を例に具体的に説明してある。要は、人を動かそうと思ったら自分は感情に任せて行動してはならない、常に冷静でいなくてはならない、ってあたり。恋愛もそうですよ、ってなことなんでしょうか。例の恋愛指南書が薦めるってことは。私は喜怒哀楽が激しいからハードル高いなあ。間寛平のギャグにあったけど「いくつになっても甘えん坊♪」なのよ。
 会社の近くの小さな神社は毎月「ありがたいお言葉」を掲示板に張り出している。今月はあの沢庵和尚のお言葉で、
「心こそ心迷わす心なれ、心に心、心ゆるすな」P5270001
 この言葉遊びみたいで、ちょっとわからないお言葉を、私は全く知らなかったのだけど、自分の喜怒哀楽に振り回されて自分を見失ってはならない、むしろ自分が己の主人となるべく心を制御できるように努めることこそ幸福への道である、という意味の有名なお言葉らしい。うーん、まさに「人を動かす」の内容の中核をなす精神性。デール・カーネギーはこんな抽象的なことは一切書いてないけど、まさに古今東西。あの世で沢庵和尚とデールは手を取り合っていることでしょう。「ひとを動かす」を読み終わった私にはタイムリーで感無量。
 ちなみに沢庵和尚は江戸初期のお坊さんで、私が毎週立ち読みしているモーニングに連載の漫画「バガボンド」にも重要人物として出てくるけど、宮本武蔵と関わりあったというのはフィクションのようです。お言葉の出典は沢庵宗彭著「不動智神妙録」だそうです。
 「ひとを動かす」を買って家に帰ったら母が、
「あんたこの本買ったの? お父さん買って昔からあったのに、最近本棚の整理したとき捨てたのよ」
「え? お父さん、この本読んだの?」
「そうよ。有名だもん」
「だって”笑顔を忘れない””誤りを指摘しない””ひとにしゃべらせる””聞き手にまわる””まずほめる””命令しない””おだやかに話す””ささやかな心づくしを怠らない”だよ。すごいよお父さん、全部できてないじゃん」
「そんなあんた、本読んだだけでできたら人間苦労しないわよ」
 そうなんである。「女性の品格」(坂東眞理子著)もそうだったけど、ある程度売れている自己啓発本を読むと、書いてあることはみなだいたい同じ。目新しい知識はほとんどない。たいてい「知ってはいるけど、忘れていること、実践できていないこと」が羅列されている。凡人ってこんなものだわ。でも向上しようと努力する姿勢が大事。ね、パピィ。

 ご参考までに。
「あきらめられない彼を手に入れる恋愛の極意」についての記事はこちら↓
http://ontheedge.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_b3c7.html
「女性の品格」についての記事はこちら↓
http://ontheedge.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_1e17.html

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2008年5月27日 (火)

第69回オークスG1@後楽園WINS

 前走フローラステークスをみたときから、私はオークスはレッドアゲート軸でと決めていました。あの脚を余して東京2000Mを勝利する姿に、オークスは頭固定で、とまで考えたものです。420キロ台の馬体重は”オークスは小兵が勝つ”というセオリーにも適合。そりゃそうだ。短距離は馬力のある大型馬に有利なように、長距離は身体が軽いこと自体が有利に働くというのもうなずける。
「ふん、小兵が有利って、俺は重馬場で大型馬の逆襲ってなる気がするけどね」
 とは私の意見を否定してまわることに義務を感じる相方。気にしない、気にしない。馬券が取れればいいのだ。確かにレッドアゲートに重馬場の経験がないのは少し気になるけど、重がダメという結果もないということ。200万円のクラシック追加登録料を払っての出走ですもの。陣営の自信と執念が伝わるってものよ。二週間前のNHKマイル、結局馬場に関係なく強かったディープスカイ勝利の姿がまだ鮮明に脳裏に焼きついている。ジムで競馬友のトレーナーさんともレッドアゲート軸を確認しあった。
「重馬場となると予想が難しくなるけど、私はレッドアゲート、⑫ソーマジックトールポピーの三頭はとりあえず買うね。アマポーラは切る」
 とトレーナーさん。
「ソーマジックは私もレッドアゲートとの三連単二頭軸にしようかと悩みました。田村厩舎2頭出しですよ。重馬場となると⑱リトルアマポーラは軸としては私も不安があります。差し足不発、ってね。大外行ったってこと自体もうツキがない気がするし、一番人気の馬を幸四郎が一着エスコートっていうのも想像つきません。でも切るところまではしないなあ・・・トールポピーはどうでしょうか。確かに距離延長が有利に働くとは思いますけど、東スポの調教採点”5”ですよ。G1で”5”ってなかなかないですよ。私からみても迫力に欠けていたし。しかも二歳女王。早咲きが三歳女王にもなるのはなかなか難しいですよ。もしそこまで強かったら、桜花賞でも結果を出していた気がします」
 おまけに最近「大殺界」的状況続きの角居厩舎。もうレッドアゲート頭固定で三連単かしら、とブチかまして帰宅。いつものようにジョナサン・ケイナーの本家英国版西洋占星術サイトをチェック。獅子座の"your weekend"を読んでいたら"acorn"という知らない単語が出てきた。調べてみると、「どんぐり」のことらしい。例文も出ていた。
”From acorns come oaks(どんぐりが樫<オークス>になる)”
 雷に打たれました。さすが霊感とともに生きる私。これがお告げでなくてなんでしょう。でもなんてお告げ? オークス出走馬がどんぐりの背比べってこと? そりゃ常々言われていたこと。そこで突出した姿を見せるのがレッドアゲートと思っていたけど。でもやっぱり重馬場だし、ここはお告げを重んじて三連複に切り替えよう、と多少馬券が荒れることを前提に④レッドアゲート軸でこんなふうに購入。P5270003
 東スポでは井崎氏がサザンオールスターズの事実上の解散がオークスの”サイン”に違いないと、かなり無理なこじつけでサザン馬券を提示(詳しくは東スポをご覧ください)。それなら普通は3×3=9あたりをベースにしたいところ。③アロマキャンドルか、三枠の二頭⑤ムードインディゴか⑥エフティマイアか。うーん、みんないかにも馬券にからんできそう。⑨はライムキャンディか。ライムはなさそうだなぁ。武も本来ポルトフィーノで出走するつもりだったろうし。どっちにしても考えれば考えるほど、レッドアゲートほどの軸馬は他にいない気がしてならない。
 ところが結果はびっくり、こき下ろした⑮トールポピーの勝利。レッドアゲート六着。力強いガッツポーズで池添一着入線。そりゃそうだ。審議のランプが点灯。これもいつものこと。これまたいつものようにがっかりして配当が出るのを待つ私たち。外れているけど見届けてやるぜ。けっこうな配当になるだろうなあ。二着エフティマイア、三着⑩レジネッタも拾ってるのになあ。あのお告げは「どんぐりの背比べだから軸作るな」ってことだったのかなあ。でも軸作らないとこんなに広げられないし。しかもポピーはヒモからも切ってるし。ああお告げって、いつもどおり意味ない・・・微弱な霊媒体質って、損こそあれ得することはほとんどない・・・などと考えていても審議終わらず。
「上位入線馬が審議の対象となっています。確定するまでお手元の勝馬投票券はお捨てにならないようにお待ちください」
 のアナウンスが繰り返し流れ出す。エリザベス女王杯プリンセス降着事件を思い出させる長い審議。4画を過ぎてからの映像が何度か流れる。ポピーの斜行がはっきり見て取れる。でも他の馬の前を完全に塞ぐところまでには至ってないのも見て取れる。
 結局いつもどおり到達順位のとおりに確定。三連複六万円。まさに目指していたところ。二番人気レッドアゲートが絡んだらここまで高配当にならないだろうけど。勝利騎手インタビュー。一着入線してから検量室までの満面の喜びを称えた池添の表情が一転、こわばって居心地の悪そうなものに激変している。勝利騎手インタビューの顔には程遠い。よっぽどドヤされたんだろうなあ。11番人気ながら5着に入った⑰オディール騎乗アンカツに嫌味でもいわれたか。結局着順はそのままで二日間の騎乗停止になったらしい。こういうこともあるのね。騎手が制裁を喰らうだけならいいけど、馬の勝利にもケチがつくから池添もつらいやね。騎手って仕事につきもののこととはいえ。
 相方も負けて、彼はいつものように最終12Rに突入。前日予想したレース以外はやらない主義の私も、彼が熟視する出馬表をワキから覗いてみた。またお誕生日馬券の⑧→⑦の馬単100円でも買ってみるかな、と馬柱をみていると、やや重なのを考えると⑧セプターレイン(柴田善)=⑦マイネルシュピール(蛯名)がいかにもありそうに思えてくる。そこでフラフラと100円の馬単に500円のワイドと馬連をカードに記入。相方と二人並んで、もはや人気の少なくなった券売機に並ぶ。すると発売レースの名前が画面に表示されいるのが目に入った。「東京12R 江ノ島特別」。二人同時にくるっときびすを返す。
「こ、これがサザン馬券?!」
 慌てて出馬表を広げなおす二人。三枠は一頭で③コアレスハリケーン出走取り消し。⑨ジェイウォークは連闘で前走10着。
「連闘には理由があるに違いない」
 などと相方は言い出すけど、なんせ11Rオークスが終わってから予想を開始したので、ほとんど出走寸前。しかたなくそのまま戻って、カードに記入したとおりに購入。
 結果はマイネルシュピール一着はいいとして、セプターレイン四着。もう少しでワイド的中だったのにと悔し涙が私の頬を伝う。ジェイウォークは六着。要はサザン解散発表週に江ノ島特別があること自体が「サイン」なんですね、きっと。買い目は忘れましたが、相方も外してました。

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2008年5月18日 (日)

近況雑記

 今週は競馬は回避したので、雑記ででも更新しておこうかと。相方はひとりで家から近い中山に行ったようです。ヴィクトリアマイルはブルーメンブラッド軸に三連複で流して千円程度のプラスだった様子。私もやるならブルーメンブラッド軸のつもりでした。エイジアンウインズは連帯するなら前残りだと思っていたのにな。目下充実といった走りっぷり。秋には、締まった筋肉がふっくらした馬体に浮かぶ、ツヤツヤしたウォッカが見たいものです。

 先週の木曜日の会社帰り、電車で座って寝ていて目が覚めたら、隣の女性が単行本の漫画を読んでいた。翌日金曜日朝も電車で座って寝ていて目が覚めたら、隣の男性が同じ漫画の同じページをひらいていてびっくりした。一瞬今がいつなのかと戸惑った。私の知らない漫画だったけど、芸能界モノっぽかった。きっと人気漫画の新刊が出たばかりなのだろうな。

 韓流ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」をBS吹替え版、地上波吹替え版、レンタルDVD、BS字幕完全版と三年ほどかけて繰り返し見続けたカワカミ家。今はBSフジで放送中の韓流ドラマ「朱蒙(チュモン)」に夢中。初代新羅王チュモンを主人公にするこのドラマ。海外出張に行く父はこのドラマを録画するためにBS放送も録画できるブルーレイDVDレコーダーを購入。母は本放送を見て、私が帰ってきて録画したのを見るのをみて、父が帰国してから見るのにつきあうので、一話につき三回見る計算になる。別に三度もみたいわけではなく、本当は一度でいいらしい。

 オフィス文具のデリバリーのアスクル。午前中注文すると、早くもその日の午後に配達してくれることがある。そのたびに配達のひとに、
「アスクルじゃなくてキョウクルですね♪」
 といいたい衝動に駆られる。この美意識がなかったら言ってると思う。オヤジギャク体質のひとの素直な気持ちがよくわかる。
 先日相方に、
「昨日はショッピング~goodをしたよ」
 といったら、真顔で、
「あなたがエドはるみは止めなさい。他のギャグはともかく」
 と言われた。確かに30代以降の女性がエドはるみをやると、言われたほうは苦笑してしまう。ひとにやられてわかった。

 ゲルマニウム温浴をやった。会社でよく話題にしたわりには、周りにやったことあるひとがいなかった。やった感想。あまりよくない。汗は確かにでるけど、シャワーは使えず身体をタオルで拭くだけなので、帰るときに汗臭くないかと思ってしまう。いつもジムで運動して汗をかいてサウナに入っている私には、たいしたデトックス感もない。マッサージチェアのようなものに手足を固定されるので、最中(20分間)はあまり身動きが取れない。そのせいかマッサージみたいに気持ちよくて寝てしまう、ということもなかった。後輩O嬢にこの話をしたら、
「友達とゲルマニウムやろうかって話をしてたんですけど、岩盤浴のほうがいいですかね?」
 岩盤浴なら寝返りは打てるし、たいていシャワーを浴びて頭も洗って帰るので、思いっきり汗もかける。終わったあとの爽快感ははるかに上。ひとと一緒なら、なおさら岩盤浴をオススメしたい。

 先日会社近くの旧千代田区役所で映画の撮影をしていた。玄関に人間大のどでかい板が立てかけてあって、「国土交通省」と書かれていた。なんてインスタントな国土交通省、と少し驚いたけど、ひとが「国土交通省」に出入りするちょっとしたシーンも、通行人を止めながら何度か繰り返し撮影されていた。映画作りって面倒くさくて手間暇かかるものだなあ、と改めて思った。
 
 占い好きの私と、占い無関心の編集T嬢は二人とも獅子座。洗脳してやろうと、日々イギリス人ジョナサン・ケイナーの西洋占星術の内容を、半ば無理やり教えていた。そんなある日T嬢は自宅で不慮の事故から脱臼をした。
「獅子座のB型は大殺界かもしれません」
 土俵でレッドカードを出すようなその台詞。
「獅子座のB型に大殺界はないよ」
 T嬢はきょとんとしてる。今までの洗脳努力はなんだったのか。大殺界は細木数子オリジナル、というか、天冲殺のことだとしても東洋占星術のもの。血液型にいたっては性格診断のようなもので、運勢とは基本的に関係がない。この話を占い友であり大殺界仲間(水星+)の後輩O嬢にしたら笑っていた。そこで同じく占いに関心のない編集Nさんにもこの話をした。
「Tさんたら、こんなこと言うんですよ」
 そしたらNさんもきょとんとしている。私はこんなことは「現代用語の基礎知識」だと思っていた。まして女性なら。しかし普段O嬢や会社友BM嬢と占いの話ばかりして、占い漬けの日々を送る私の常識は偏っていたらしい。ちなみにNさんもT嬢も、編集者だけあって基本的には「物知り」の部類に属する。
 それにしても「獅子座のB型は大殺界」。英語と日本語とタイ語がちゃんぽんになったような文章だなあ。

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2008年5月15日 (木)

激動の昭和史 その時母は

 私の働いている会社は、ホテルグランドパレスの近くにある。あそこはその昔、金大中拉致事件があった歴史的スポットだねえ、と会社の友BM嬢(1972年生)に話していたら、
「なにそれ? 知らない」という。
「なに言ってんの。忘れてるんだよ、あの有名な事件を。確かうちら小学生だったはずだよ」
「え~? そうだっけ。なんで私、知らないんだろう?」
「当時うちの会社にも警察が来て、社長が聞き込みにあったってよ。不審者みませんでしたかって」
 しかし彼女と話した後、気になったので調べてみたら、なんと事件が起こったのは1973年。私は1970年生まれなので、ようやく三歳ということになる。実際はあとから事件をテレビ等でみて知っていただけで、自分もリアルタイムで報道を見聞きしたと記憶違いをしていたらしい。ちなみに拉致当日は8月8日。私の誕生日の翌日だ。
 家に帰って母に質問してみた。
「ねえ、金大中拉致事件って昔あったじゃん。あれって何年か覚えてる?」
「え~? お母さん小学生だったから、はっきり覚えてないわ」
 !! 私が小学生と勘違いしていたのに、なんでおかんが小学生なのよ。金大中元大統領の年齢考えてくれよ! 正解を教えると、
「え? そうだっけ・・・?」
 すると妹(1977年生)が口を挟んできて、
「お母さん、なに言ってんの。お母さん戦時中生まれでしょ」
「バカッ! 誰が戦時中よっ!」
 しかし母は昭和18年生まれ。終戦は昭和20年。終戦近くとはいえ、立派な「戦中生まれ」ではないのだろうか。母の生きている時間軸がよくわからない。
 しかし金大中拉致事件をWIKIってみて改めて知ったけど、韓流なんて言葉まで一般的になった今の韓国になったのは、ごく最近のことなんですねえ。WIKIの内容にかなり引き込まれました。こわっ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%A4%A7%E4%B8%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6
 

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2008年5月13日 (火)

第13回NHKマイルカップG1@後楽園WINS

 私が毎週チェックしている石井ゆかりさんの西洋占星術サイト「筋トレ」の水瓶座のところに、今週はこんなことが書いてあった。
「予感的中なのです。多分そんなことが起こる、のではないかと思います。おおむね、イイコトだと思います。でもちょっとドキドキしちゃうかもしれません。予感的中の場合、予感している段階でどうするか、が問題です。馬券などを購入する際には比較的その行動は簡単です。要するに予感通りに買えばいいわけです。でも、他のことだともう少し複雑になります。未来のことが分かったとして、それに対して、どう振る舞えばよいのでしょうか」(部分抜粋です)
 相方は水瓶座。さっそくメール。
「NHKマイルは乗っからせて♪」
 相方は私の占い好きに辟易している。
「またか。バカじゃねーか。なんの予感もありませんから」
 先週の天皇賞あと、ときめき相手の競馬友Yさんには、
「どうせ混戦ですから、こういうときには軸決めて三連複で広く流すのが妥当でしょう。三連複で万券狙うんですよ。人気も散るだろうし。まあディープスカイ軸でいいんじゃないでしょうか」
 と話していた私。でも土曜日午前中からの雨。重馬場となれば話は別。土曜日いつになくじっくり馬柱を分析してしまった私。重馬場の東京1600Mで軸になるのはこの18頭のうちどれなのか。ジムで競馬友のトレーナーさんと話しても、
「難解ですね」
 で終始してしまう。前日土曜のレースをみてみると、あとのレースになるほどハンパに内枠を通る馬がみんな落ちていく。馬場が相当荒れているようで、最後のほうになると誰もそこを通らない。
「こういうときは騎手で選んだほうがいいのでは。軸作らないでボックスがいいかねえ」
 そうしたいのは山々だけど、軸を作らないと予算の都合上拾える頭数も減る。私が馬柱を睨んで消去法で残した軸馬候補は三頭。①サトノプログレス(7着)、③レッツゴーキリシマ(9着)、⑧サダムイダテン(8着)。ディープスカイはやや重の未勝利戦で9着があって、そこだけ目立って成績が悪い。馬が変わっている可能性はあるにしても未証明。今回は軸にはできない。そこで今週予感が的中するはずの水瓶座の男にメール。
「全然予想してないけど、爆問田中もそうだし、キリシマでいんじゃねーか?」
 キリシマか・・・キリシマいいんだけど、なんか軸としての決め手に欠ける気もするんだよねえ・・・・
 日曜日いつものコーヒーショップ。いつものように過去の該当レースの東スポを持参している相方。
「俺の財産だよなあ・・・」
 としみじみつぶやいていた。二人で検討開始。
「やっぱサダムイダテンでいいんじゃねえか? 俺は最初のころ、なんて細い馬なんだ、牝馬みたい、と思っていたけど、最近カイバ食いがよくなったらしい。調教ビデオでみたけど身体が違う。重馬場の二千でG3勝ってるし」
 イダテンは調教でいつも走る。それが近走は結果にリンクしない。それが不安材料。馬体重発表。目立ったところが、そのまんまイダテンの12キロ増のみ。これで私の中で軸決定。全部筋肉に違いない。すると目の前の男が同じように軸一頭流しの青いマークシートの軸をイダテンにしている。
「ちょっと、同じにするのやめてよ。二人で外れたら悲しいじゃない」
「それいつも言うけどさあ、あなたと私の買い目は基本関係ないんだから。二人で当たるのが一番いいんだし。それより⑭ダノンゴーゴーに思いっきり斜線がひいてあるけど、なんで? 俺はこれは前走の7着は初輸送のせいだと思うぞ。今回は二度目、同じ失敗はしないでしょ。馬も輸送に慣れるし」
「前走云々より、これ短距離馬じゃないの? 東京1600は1800のつもりでないとだめっていっつもゆってるじゃん」
P5130002  3時過ぎにウインズに移動。私は⑧サダムイダテン軸にこんなふうに購入。相方は返し馬のところまで見て買いに行った。戻ってくるなり、
「よし、今回は当たったぞ」と自信満々。「当たったからって、騒ぐなよ。あなたはすぐ大声出すから」
「騒ぐも何も、買い目知らないもん。ふ~ん、⑨ディープスカイ軸にしたんだ」
「それがさあ、券売機にシート入れたら軸とヒモがダブっているって表示されてさ。俺は慌てて⑤ブラックシェルを足したよ」P5130001_2
 自慢じゃないが私は軽い霊媒体質だ。馬券を買うときによくシートを書き間違えるのだけど、書き直しても書き直しても、思うとおりに記入できないという怪現象がよくおこる。そういうとき私は絶対にそのレースを当てられないことが最近ようやくわかってきた。そんなときはムリに書き直そうとせず、買うのを控えなくてはいけないのだ。それに「買わない馬券は当たる、買い足す馬券は外れる」は競馬の定石。よほど彼に言ってやろうと思ったけど、レース前なので止めた。こういうことを言うと、外れたのは私の不吉な発言のせいだと、レース後すごく怒るのだ。
 私たちの隣におじいちゃんに連れられた小学生低学年の兄妹がいた。妹のほうが⑭ダノンゴーゴーの複勝200円の馬券を握り締めている。お兄ちゃんも同じように一枚持っていたけど、買い目は見えなかった。
 結果は三歳マイル王誕生の宣言ともいうべきディープスカイ一番人気で快勝。最後は三頭しか走っていなかった。二着三番人気ブラックシェル、三着12番人気ダノンゴーゴー。
「××ちゃん、当たったよ」
 と小学生のお兄ちゃんが少し悔しそうにおじいちゃんに話していた。
「な~言っただろ。今回は勝つと思ったんだよ。予感がしたんだよ。あそこでブラックシェルを加えたのは神様降りてきたよなあ」
 とすごく嬉しそうに私に話す相方。予感はないはずの水瓶座の男。
「まあ、勝つときってそんなもんよね」
 私なんて、最初っからブラックシェルはヒモから外すつもりなかったもん。軸一頭流しの三連複だって最初から決めてたし、ディープスカイだって重馬場じゃなかったら最初から軸にしてたもん、ブツブツ。三連複の配当は28130円。ダノンゴーゴーによる高配当。複勝も760円と高い。小学生としては200円が1500円は、本人も回りも一番喜ばしい勝ち方だと思う。
 この日は珍しく相方にお金ができたので、いつもの安居酒屋ではなく、前から二人で行きたいねといっていた西新宿のイタリアンバーへ。
「これでディープスカイが重馬場OKなのわかったろう」
 誰だコイツ、厩舎の人間か。
「私はダメなんてゆってません。ヒモにだってしてるし」
「しかしあなたも珍しいねえ。いつもは俺が推す穴馬拾っているのに。今回はダノンゴーゴー切るなんて」
「あのねえ、あなたは最初ずっとキリシマとかイダテンとか推してて、ダノンは最後のほうで言い出しただけよ」
 するとふっと笑みをこぼして、
「いや~”勝った者”の上から目線でものが話せるのっていいね~! アハハハハ」
「本当よね、今までは結局”負け犬の遠吠え”だもんねえ。G1初勝利おめでとう。二人で競馬をやるようになって4年目で初のG1勝利。重賞まで含めても勝ちらしい勝ちは初めてだよ。私は何度もあるけど。これで”平場の男”返上になるといいね!」
 すると顔色が変わって、
「誰がG1初勝利だ。俺はいつも勝っている」
「勝っている、っていうのは投資額に対してそれなりの配当があることを言うんです」
「違います。穴馬を見つけることです。俺の中ではそうだ。だから俺はいつも当たっている!」
「そんな個人的な基準持ち出されても、一般的には認知されませんから」
「そんなの関係ない! 俺の中では穴馬を当てることこそ”勝ち”だ!」
 おうおう、ムキになってるぜ、と半笑いで向き合っていたら、
「そういえば俺に乗っかるとかいってたくせに、占い好きが」
 そうなのだ、すっかり忘れていたのだ。こんなことなら当初の予定通り乗っかっておけばよかった。でもそもそもレース寸前までこのひとの買い目知らなかったし、券売機に不備を指摘されたせいで的中馬券を出力できたくらいだし。
「占い好き占い好きって、勝ち誇ったように言いますけどね。細木数子の携帯サイトの有料会員なの誰よ。私は確かに占い好きだけど、有料サイトはひとつも使ってませんから」
 相方は細木数子の占いサイトの有料会員になって長い。そのことをいつもからかっているんだけど、そのたびに、
「俺は細木が当たってないことを証明するために会員になっているんだ」
 とわけのわからない返事をする。今日のあなたの運勢見せてよ、とせがんでみる。彼は火星の霊合星人(-)。霊合星人ゆえに常に二つの運勢が同じ期間に同居するのが細木流。見てみると「立花・安定」。珍しく二つともいい運気の日ということになる。
「こんなんでも馬券外すことよくあるよ」
 あくまでも”俺は占い信じていないぞ”のコメント姿勢は変えたくない彼。

 来週のヴィクトリアマイルは予定があって私は回避の予定。相方は参戦するようです。ウォッカ軸(頭固定?)のつもりみたいですが。平場の男返上を確定できるでしょうか。

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2008年5月 5日 (月)

第137回天皇賞春G1@後楽園WINS

 4月29日の祝日にジムに行ったら、競馬友のYさんに半年以上振りに会った。年下(たぶん)で妻子持ちだけど、かっこいいので私の片思い、トキメキの対象なのだ。早速近寄って話しかけに行った。
「天皇賞どうしますぅ~?」
「知ってました? 今年のG1って、全部社台の馬が制しているんですよ(ファイングレイン、レジネッタ、キャプテントゥーレ)。それからいくとアサクサキングスしかいないんです」
「え? まあ、私も大阪杯みたときからアサクサキングスを天皇賞の軸にしようと決めてはいましたが、頭固定でいいんですかねえ・・・」
「いいんじゃないですか? 僕はそうします」
「ヒモは?」
「サムソンとか。今回も勝つことはなくても二三着はありそう」
「サムソンは終わってる気がして仕方ないですね。私はドリパスあたりがそろそろ入着してくるんじゃないかと思ってます」
 私は今、元祖自己啓発本、デール・カーネギー著「ひとを動かす」を読んでいる。その中に、ひとを動かそうと思ったらまず聞き役に回れ、ということが書いてあった。常々喋る側に回ることが多い私だけど、特に彼の前だと舞い上がって自分を失い、さらにまくしたてて喋る結果に。完全にほぼ聞き役の彼。彼と別れて反省することしきり。これじゃいかん。彼を動かす必要はないにしても。
 日曜日いつもの通り相方と後楽園で落ち合う。菊花賞馬アサクサキングス一番人気。
「サムソンどうする? 前走の大阪杯のときも追い切りの評判はよかったけど、結局本番走らなかったもんねえ」
 すると相方はバッグから東スポの束を出してきた。
「それがさ、去年の天皇賞の追い切りと比べたら、今回走ってないのよ」
「よく去年の新聞保存してるね・・・毎回驚くよ」
「でも今回の追い切り、武が乗ってないだろ。あれって戦略だと思うんだよなあ。サムソンも武が乗ると追い切りで全力疾走しちゃうんだよ、本番と勘違いして。だからわざと乗らなかったんじゃないかなあ」
「じゃ、サムソンどうするの?」
「ん・・・・まあ、俺は切るけどね。他に拾いたい馬いるし」
 彼に倣うように私も切ることに。大阪杯をみたとき、サムソン終わったな、と思ったものだ。それでも買い目に決断がつかず、私はアンカツ騎乗③アドマイヤモナーク、⑭アドマイヤジュピタ、⑦ドリームパスポートのどれか一頭と⑬アサクサキングスを二頭軸にしようかと迷う。アサクサの不安材料は屋根の四位。私たちの間で四位はいまいち頼りにできない騎手と言う位置づけ。長距離の基本は騎手で買え。岩田かアンカツがアサクサの屋根だったら私も迷わないのに。しかし結局Yさんの言葉に引きずられるように、アサクサ頭固定でこんなふうに購入。P5050001
 結果は岩田アドマイヤジュピタ(5歳)勝利に、二着「盾男」の面目躍如、武の⑧メイショウサムソン(5歳)が。三着にアサクサ(4歳)。春の天皇賞は4,5歳で決まるといわれていますが、結局今回もそうなってしまいました。今回は⑩ポップロック(7歳12着)、⑫アイポッパー(8歳11着)なんかもけっこう有力視されてたんですけどねえ。私と相方は⑪トウカイトリック(6歳7着)が穴を開けるんじゃないかと狙ってたし。もし来年やるなら、相当強い年寄り馬がいない限り、四・五歳に絞って買おうと決意を新たにしました。 
 とにかく敗者となった私たち二人。相方は特に極貧で、二人で新宿をフラフラしたあと西新宿のビル街に移動。コンビニでおつまみを買って、ゴールデンウイークで人影薄いビル街で野外居酒屋をすることに。いい歳した二人が夜11時までビルの外に設置されたベンチに缶ビールと缶チューハイで慰労会。寒くなくてよかった。帰り際に空を見上げると、照明が反射してか、空が一面明るい灰色に照り映えていた。近未来設定のアニメみたいなビル群の夜空。
「なんか異様な感じがするねえ・・・」
 と、しばらく二人で見上げていた。
 翌日月曜日、ゴールデンウイークの祝日。またしてもジムに行くと競馬友のKさんに会った。
「俺、昨日京都競馬場行ったのよ~。それでさあ、枠連、馬連、馬単全部一点買い。それが全的中よ。俺、アドマイヤジュピタから入ることにしていたから」
「げっ・・・すごい・・・私はサムソン切りで負けました・・・」
「なんでよ。サムソンは寒いと走らないって自分で言ってたじゃん」
「大阪杯のときも既に暖かかったんです」
「京都競馬場は汗ばむ陽気だったからねえ。このくらいになるとサムソンも走るんじゃないかと俺は思っていたよ。アサクサは気合が入りすぎて、ちょっと三千もたない感じがしたな。ま、アサクサきたら枠連(アドマイヤジュピタと同枠)でモトは回収する気でいたから。ゴール前でサムソンが一瞬ハナに立ったとき、俺は競馬場で叫んだよ。武、やめろっ!って」
「いったいいくら賭けたんですか?」
「それぞれ三千円」
 9千円使って20万以上回収した計算。あの固い配当の天皇賞でこんなに儲けたひとがいるとは驚いた。
 そのあとも挨拶代わりに、
「カワカミさん、昨日どうだった?」
 と何回か聞かれ、そのたびに、
「取ってません!」
 と回答。いくら私の競馬好きが知られていても、いつもはここまで聞かれない。天皇賞翌日のインパクトを痛感。そんなんでトレーニングを終えて帰ろうと、シューズロッカーにトレーニングシューズを入れていたら、
「あっ」
 と冒頭のYさん登場。「昨日どうでした?」の言葉がお互い出ることなく、互いの結果を視線でわかり合う。ああなんてステキな関係・・・でもないか。
「僕は保険でサムソン頭の買い目も買っていたんですけどねえ。アドマイヤジュピタ頭は買っていませんでした」
 あんたアサクサ頭固定ゆうたやんけ、と裏切られた気分。でもこれが他の人、例えばトレーナーさん(この日はお休み)とかだったら裏切られ感はないんだろうなあ。恋する女の弱みだわ。でもいつも競馬のお話してもらって、トレーナーさんにも感謝してるけどねっ。でもこのあとまた舞い上がって、Kさんの大勝利をまくしたてて話す私。「ひとを動かす」「聞き役に回る」はどこへいったのか。私はどうしたらいいの? デール・・・・と頭を抱えつつも、Yさんから声をかけてきてくれたので全く上機嫌。いつ会えるかわからないけど、今度会ったら年齢を聞いてみようっと。ムヒ。

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